立坑・トンネル構築技術研究会

参画対象

A.立坑内部構築技術

工法概要立坑内部急速構築工法概要【2019.07.31 公開】

特徴

本技術は、立坑外郭の施工後のシールド工事及び坑内設備工事における、立坑内部の構築において、立坑内部構造を、「仮設リフトの骨組」及び「シールド配管固定架台」と兼用し、トンネル坑内への工事の物流を絶やすことなく最大化し、初期掘進段階からプレキャスト化して先行構築する工法で、従来は、トンネル坑内設備工事の終了後行っていた。

本技術「Type1」の活用により、立坑内部構造を仮設リフト骨組へ活用することで先行構築し、従来の構築期間分に相当する「工期短縮効果、約1年程度」を実現する。

本技術「Type2」は「Type1」に対し、プレキャスト化するものの先行構築まではしないで、従来技術同様の順序でトンネル坑内の設備工事の終了後行い、「工期短縮効果、約半年程度」を実現する。

特許技術トンネルの立坑内部構造の構築部材、工事用リフト及び資材搬送台車

主要な請求項

シールドトンネルの立坑の内部構造を構築する構築部材であって、平面視で井形状構造であるプレキャスト部材を当該構築部材の鉛直方向の一層とし、前記プレキャスト部材は、同一水平面上で前記立坑の内壁面の近傍に矩形対角に設けた4点の交差部と、隣り合う前記交差部を同一水平面内で直交して接続する水平材と、前記交差部それぞれを鉛直方向に隣り合う対応する交差部それぞれと鉛直方向に接続するために少なくとも自らの上端または下端のいずれかが前記交差部と嵌合する柱材と、前記交差部と前記内壁面に設けた接続部それぞれとを個別に接続する接続材とから構成され、前記井形状構造の長辺方向の前記水平材の方向を前記シールドトンネルの軸方向に概ね合致させ、当該構築部材は、前記プレキャスト部材を前記柱材により鉛直方向に隣り合う前記交差部を連結して複数積層した重層構造である ことを特徴とする立坑内部構造の構築部材。

参画フォーム

B.トンネル内部構築技術

特許技術Pca床版及びその設置方法並びにPca支承及びその設置方法

主要な請求項

【請求項1 】トンネルの長手方向に連続する両外の2列の側壁と当該側壁の間の少なくとも1列以上の支承との間に単径間毎に概水平に設置するPca床版であって、前記Pca床版は、前記支承が複数列の場合には当該複数列の前記支承間に設置する第1 のPca床版及び前記両外の2列の側壁のいずれかと前記両外の2列の側壁に隣接する支承との間に設置する第2のPca床版から成り、 前記第1のPca床版は、前記トンネルの横断方向の断面がハの字形状で、中央部の水平部分から両端部へ所定角度分屈曲する第1屈曲部と、当該ハの字形状の根元部分は当該所定角度分逆に屈曲し水平の底面を形成する第2屈曲部と、当該第2屈曲部の先端に形成する鉛直の第1の端面とを有する構造であり、前記第2のPca床版は、前記トンネルの横断方向の断面として、中央部の水平部分から前記支承側の鉛直の第2の端面までは、当該第2のPca床版の上側及び下側共に前記第1のPca床版と同様の構造であり、当該中央部の水平部分から前記側壁側の鉛直の第3の端面までは、当該第2のPca床版の上側が当該中央部の水平部分の上面がそのまま当該第3の端面まで延び、当該中央部の水平部分の下側が前記第1のPca床版の前記第2 屈曲部と同様の構造であり、前記第1及び前記第2 のPca床版は、前記横断方向に当該Pca床版同士を接合するために、前記第2屈曲部及び前記第1または前記第2の端面の上部側に設けた前記中央部 の水平部分の複鉄筋の延長として前記横断方向へ水平に突出する複鉄筋から成る重ね継手である縦断ライン継手と、前記長手方向に当該Pca床版同士を接合するために、当該Pca床版の前記長手方向の断面の両端に、当該断面の下側が張り出す形状の先端の下面の上部側に設けた前記長手方向にループ状に屈曲し突出する鉄筋から成る横断ライン継手とを備えることを特徴とするPca床版。

特許技術Pca中壁(Pca中壁とPca中壁の設置接続方法)

主要な請求項

【請求項1 】 トンネル内に設置するPca中壁であって、支持部およびアーチ部から構成され、長手方向に当該Pca中壁を連続的に立設することで前記支持部それぞれの間の前記アーチ部の下方側に概半円のアーチ状開口を形成し、前記支持部または前記アーチ部のいずれかを横断方向に鉛直に分断した形状を当該Pca中壁の鉛直端面とし、向かい合う前記鉛直端面の間に連続するU 字状空間を当該Pca中壁の上端側に形成した構造を有し、Pca床版を載置する当該Pca中壁の載置面に、前記Pca床版を鉛直に貫通する貫通孔と正対する落とし孔を有することを特徴とするPca中壁。

【請求項2 】 請求項1 に記載のPca中壁の設置接続方法であって、前記Pca中壁を長手方向に連続してインバート上に立設し、隣接する前記Pca中壁の前記U 字状空間にコンクリートを充填して当該隣接する前記Pca中壁双方を長手方向に一体化することを特徴とするPca中壁の設置接続方法。

特許技術架設構造(Pca床版との接合部とを一体化した架設構造)

主要な請求項

【請求項1 】 トンネルの横断方向に1 列以上隣接して設置され、自らの上面にトンネルの軸方向に所定間隔で配置されかつ下端を該上面に埋め込んで鉛直方向に立設するフープ筋を備える中柱と、 前記中柱を挟んで当該中柱と前記トンネルの両側それぞれの側壁とを渡して設置される2 組のPca床版と、 前記Pca床版の前記トンネルの軸方向の幅を超える長さを有しかつ前記フープ筋に内接させて前記トンネルの軸方向に配筋した複数の軸方向鉄筋および前記2 組のPca床版の向かい合うトンネルの横断方向に向いた側面から突出する鉄筋に対してコンクリート打設により構成される前記中柱と前記Pca床版との接合部とを一体化した架設構造。

特許技術床版、支承、中壁、接合部型枠および床版架設クレーン(Pca床版の架設方法と接合部型枠)

主要な請求項

【請求項1 】Pca床版の架設方法であって、トンネル内に設置する支承は、セグメントに接する両側2列の側壁と当該両側壁間にインバートコンクリートより立設される2列以上の中壁とから構成され、前記トンネル内に設置する床版は、1列の前記側壁および当該側壁に隣接する1列の前記中壁から成る2列の前記支承にそれぞれ支持される横断方向に向かい合う二組のPca床版と当該二組のPca床版の間にて両者を接合する接合部とから構成され、前記Pca床版は、横断方向を正面にして当該Pca床版の下方の前記側壁および隣接する前記中壁それぞれの支持箇所へ貫通する第一の貫通孔と、前記隣接する中壁側の側端部付近に懸下用吊り棒を貫通させるための第二の貫通孔と、横断方向に当該Pca床版を支持する前記支承である前記中壁の端部を越えた位置にて前記接合部へ突出する鉄筋とを備え、前記Pca床版と前記支承とを固定するために前記第一の貫通孔に挿入しモルタル充填により固着されたアンカーバーを有し、前記Pca床版を載置する前記支承に予め設けた落とし孔に、落とし棒を前記第一の貫通孔を貫通させて落とし込むことで前記支承に前記Pca床版を仮固定し、 前記第二の貫通孔に前記吊り棒を貫通させて固定し、前記向かい合う二組のPca床版に固定した前記吊り棒に当該両方の吊り棒の離隔を保持させるゲージ板を固定することを特徴とするPca床版の架設方法。

【請求項2 】Pca床版に固定可能な接合部型枠であって、トンネル内に設置する支承は、セグメントに接する両側2列の側壁と当該両側壁間にインバートコンクリートより立設される2列以上の中壁とから構成され、 前記トンネル内に設置する床版は、1列の前記側壁および当該側壁に隣接する1 列の前記中壁から成る2 列の前記支承にそれぞれ支持される横断方向に向かい合う二組のPca床版と当該二組のPca床版の間にて両者を接合する接合部とから構成され、 前記Pca床版は、横断方向を正面にして当該Pca床版の下方の前記側壁および隣接する前記中壁それぞれの支持箇所へ貫通する第一の貫通孔と、前記隣接する中壁側の側端部付近に懸下用吊り棒を貫通させるための第二の貫通孔と、横断方向に当該Pca床版を 支持する前記支承である前記中壁の端部を越えた位置にて前記接合部へ突出する鉄筋とを備え、前記Pca床版と前記支承とを固定するために前記第一の貫通孔に挿入しモルタル充填により固着されたアンカーバーを有し、前記接合部型枠は、前記中壁が2列の場合の前記Pca床版に固定可能であり、間に隙間を有する2 本の桁材を背合わせにした構造である大引き材と、前記大引き材の上部に根太材を介して設置したせき板と を備え、向かい合う前記Pca床版双方の前記第二の貫通孔、前記大引き材の前記隙間及び前記大引き材の下面に設けた有孔プレートの該孔を貫通させた前記懸下用吊り棒をナットによって固定して前記接合部の下面に固定させる構造物であることを特徴とする接合部型枠。

NETISシールドトンネル用PCaコンパクト部材

本技術は、シールドトンネル内の狭隘な作業環境において、プレキャスト床版をRC連結方式により連続構造とすることで、支承線の減数や中壁の薄肉化により軽量・コンパクトな中間支持構造となることからコスト縮減に有効である。

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